2010年5月31日月曜日

平日が狙い目

本日は半休を取って午後いつものフィールド西岡公園に向かう。
晴れ渡った真昼間、さほどの期待はなく向かったのだが、ひっそりと思うものがあった。
平日のヤマセミ。
土日、祝日、早朝であっても平日に比べて人口密度が多い日は中々現れてくれないヤマセミなのだが、平日に行くと姿を見る。
本日は平日なり、ひっそりと期待していくと人は多い。昨日、一昨日の運動会の振替休日の関係もあるのだろう、暗澹としながらも沼に近付くと早速キャラキャラと飛ぶシーンに遭遇。
やはり平日が狙い目。

普段止まる辺りにレンズを向けて待つものの姿も声も聞こえない、暫くすると思わぬ方向からキャラキャラと鳴き声がして私のおよそ3メートルほど先を見事な姿で横切った。
美しい鹿の子模様が目の前を横切ったのである。
撮影できなかったことなど問題ではない、この目で間近に見た喜びに歓喜した。

しかしながら、本日はどの鳥とも縁がなく撮影はままならず、一度帰宅して夕方近在の里山に出直しても撮影はできず、しかしここでも喜びが。
15年ほど前から途絶えていた近在のカッコウの鳴き声を聞いたのである。
当時聞いた場所からは少しばかり離れているものの、消えたと思っていたカッコウがまだそばに居てくれた。

札幌では15年ほど前まで、カッコウの初鳴きの時期を当てるイベントがどこぞのお店で行われていたが、聞くこと少なくなったがため、イベントを終えて久しい。
そんなイベントが再び行えるようになったのなら嬉しいのだが。

まったく関係はないのかもしれないが、横断歩道の青信号の徴の音にカッコウの鳴き声などが使用されているが、よくないのではなかろうか、考えすぎかな?

2010年5月30日日曜日

ファ~、眠い…

早朝3時半起床、4時出発。
気温4℃、。えっ、4℃!家に戻りフリースを着足す。
西の空に満月に近い白い月、東の空は朱に染まり始めている。
朝焼けや夕焼けに向かうとどうも気が競ってしまうのは幼い頃からの悪い癖。
夕焼けに向かって自転車を漕いだ子供の頃のように、ひたすら朝焼けに向かって走る。
目指すは石狩、「はまなすの丘公園」、この地を知った頃にはこんな名前はついていなかった、この地を呼ぶと時は「本郷新の無辜なる民のブロンズがあるところ」と呼んでいた。

ラジオから流れる、誰にも同等に訪れる死を決して孤独にしない(曲解したなら)がため腐心する医師の話を聞きつつ到着。

出迎えてくれたのは冠羽のあるスズメより大きめな鳥二羽が地面を歩いている、車が近づき止まって始めて驚いて走って逃げた。

ビジターセンター駐車場に車を入れると澄んだ複雑な鳴き声が響く、ノゴマの歓待の囀りである。
恐らく喉の美しい朱が空を染め、私をここに誘ったのだろうな~んて、能天気な感傷に早朝のフィールドを一人大笑いして歩いたのだった。

しかし初対面のノゴマ、囀りも色もすっかりとファンになってしまった。
しかしツグミ科とは鵺と呼ばれるトラツグミやノビタキの暗部からイソヒヨドリやノゴマという明部まで幅広い科であること。
過日初撮影したノビタキも黒い和服のような出で立ちを好み、ひっそりと「極道の妻」と呼んでいる。

お莫迦なことを考えていたらノビタキは飛び去ったのだった。

ところで、ここで見ることのできた鳥は他にトビ、アオサギ多数。
アオジ、?カモメ、?カモ、恐らくカイツブリ、アオジ、オオヨシキリ、ホオアカ、ヒバリ。
北海道絶滅危惧種として指定されたシマアオジの姿は当然見られず。
あちらこちら、うろつきつつも欠伸が出始めたので早々と退散したのだが、石狩から札幌の北や東はトビが多く、ヒバリが鳴き続け耳に鳴き声が残ってしまった。

耳に残ったと云えば、カッコウの鳴き声を今年初めて聞いた喜びの日でもあった。

では、まだ陽が高いとは云え、お休みなさいませ。

2010年5月22日土曜日

オオルリ

久しぶりに夫婦で鳥見。

あちらこちらうろついて帰りがけ見つけたのがオオルリ、一年ぶりのことである。
二人で鳥を見ていると、飛んでファインダーの視野から外れた時、お互いにあそこにいるよ、と声をかけながら見れるのが嬉しい。

木の下の川に降りて一瞬の水浴びを見せてくれた。
枝に戻り、青が輝く。

ホオジロの囀りも美しい。
よい初夏の訪れである。

贅沢なひと時をくれた鳥たちに感謝である。

2010年5月10日月曜日

セグロセキレイの求愛ディスプレイ

嗚呼、こんな時にカメラを持っていないなんて。
当然のこと仕事中であるのだから。

車中で書類を見ていたのだが、視野の端に動くものがある、見るとセグロセキレイである、書類に目を戻したのだが、どうも動きが視野に入って気になり再びセグロセキレイを見るとなんと、雄雌二羽、雄は羽を広げ跳ねながら雌の周りを回る、これは求愛ディスプレイではないか!

しばらく雄のダンスが続いて後、唐突に交尾、瞬殺ってやつですな。
交尾を終えて雄は一度ダンスをして飛び去った。

三分にも満たない時間であっただろうか。
改めて鳥とは面白いものである。

2010年5月9日日曜日

小林照幸著「野の鳥は野に 評伝・中西悟堂」

「日本野鳥の会」創始者であり、数々の自然環境保全活動に活発な行動、発言をした中西悟堂氏を知ると同時に「日本野鳥の会」の歴史を紐解く中で、新潟のトキのケージに野生動物が入り込みトキが被害を受けた先日の事例を思い起こし、時が人間の活動を緊張感のない無防備な行動に堕落させている気がした。
悟堂氏が放し飼いを実践した頃すでに野生生物の侵入を防ぐことを念頭に施設を作っていたことから考えても先日の事件は思慮の浅い設計から起きた悲劇だったのではなかろうか。


「日本野鳥の会」という団体も、紆余曲折があり触れたくない部分も赤裸々に語られている。
財団法人となり組織の維持、拡大のためには一人の人間の考えだけで動くことは危険を伴い、組織としての在り方を求められた頃には創始者であり、「日本野鳥の会」の思想そのものであった悟堂氏の在り方は独裁として、ワンマンとして感じられていく、過激な追い出しがあり、囲い込みがあり、鳥を愛でることが自然を知り、自然を守っていくという姿勢から会は微妙にブレ始めていく様子が見える。
現在の会の状況がどうなのかは詳しくは知らないながら、個人としての楽しみとして鳥と付き合っていきたいと実感させたのは事実である。

人を知る楽しさを久しぶりに感じさせた作品であったことが嬉しい一冊である。

2010年5月2日日曜日

散歩三昧

鳥見三昧とは敢えて言わない、成果はそうなかったので。
NHKFMで忌野清志郎三昧の一日を散歩三昧で過ごす。

午前五時前に家を出ていつものフィールドへ。
ヤマゲラ、アカゲラ、サギなど観察するも、画像は証拠写真の如きものばかり、他に逆光で判別できない二種類ほどと鶯。

一旦帰宅して用向きを済ませて、久しぶりの温かで穏やかな休日である、近在の里山へ徒歩で向かう。

ノビタキではあるまいか。
横顔、なかなか良い顔をしている。
鳴き声は聞こえない。
鳥の鳴き声と云えば、バードソングスである。
しかし家では和田剛一さんのサイトを参考にさせてもらうことが多い。こちらの「さえずり」コーナーが秀逸である、写真は勿論良い。

センダイムシクイだろうか「焼酎一杯、ビー」とは鳴いてくれなかったので自信なし。
アオジやイカルも観察出来て、近在の里山に感謝をしつつも、昨年きれいに笹が刈り取られた場所はヤブサメを多数観察できたものの、この春は鳴き声皆無であるのが寂しい。