2012年11月3日土曜日

平成24年10月のハクガン

今年も十勝の友人からハクガンの情報をいただき、十勝を訪ねた。

昨年の倍以上の飛来数(友人のカウントでは91羽)だという。

友人と、短時間ながら世間話に花を咲かせ、土産にと、十勝産の米で仕込んだ銘酒「十勝晴れ」をいただく。


話しながらも、ハクガンの飛翔が気になって仕方がない。数羽が首を上げ飛翔の時が迫った風情を醸し出す。

友人と別れ車に戻りカメラを構える。


飛んだ!
停車した観察者の車は4台。
一台はタクシー。
遠方からタクシーを仕立てて観察に来たのであろうか、熱心な方である。
皆が車から降りて群れ飛ぶ姿を観察する。
右下部の二羽は白鳥だろう。


次は来春の観察を楽しみにするものの、今年の春は適わなかった。
来春こそは。

おまけの丹頂鶴である。
喜ばしいことに、ここ十勝野に丹頂は珍しくなくなった。
今回は16羽を確認できた。
いつか道央でも観察できる日が来ることを願っている。

因みに頂いた「十勝晴れ」は実に旨い酒であった。
いつの日にか十勝に酒蔵が復活することも丹頂と同時に願ってやまない。



2012年10月8日月曜日

宮島沼、秋のマガンの渡り

随分とお久しぶりで恥ずかしいのだけれども、鳥見をさぼっていたわけではありません、いつものフィールドには足繁く通い、遠出もしていたのですが、夏枯れ状態が続いていたようで、発表するような作品は作れませんでした。

昨日、一年ぶりの宮島沼を訪ねました。(訪ねる前にはしっかりと美唄焼き鳥を仕入れつつ)。

2012年10月7日のマガンの数は約12,000羽とのこと。
午後5時半ごろより、餌場からどんどんとマガンが塒入りしてきました。

最初こそ小郡がちらりほらりと帰るだけで、「12,000羽もいるのかねぇ」なんぞという言葉も聞かれましたが、夕暮れとともに数はどんどんとましていきます。
ギャラリーも盛り上がってきます。




最後は花火大会状態(^^)

マガンの鳴き声が沼中響き渡りました。












翌朝は快晴、美しい夜空が早朝の空に残ります。
しかし、沼に近づくほどに霧が増し、沼では思うような観察は出来ませんでしたが。

太陽の黒点にように写る、マガンの小群を捉えることができました。

http://sisentosyo.exblog.jp/
にリサイズした画像を載せております。

ピンボケですが、動画もひとつ。
http://www.youtube.com/watch?v=TVhNXprEeHA&feature=plcp

2012年8月12日日曜日

カイツブリ


夏枯れ、という言葉が似合う近頃。
フィールドに出るのをサボっているわけではないのだが、レゲエ特集のFMラジオをスマホで聞きながら歩くという、不真面目なことをしているからなかなか野鳥と出会えない。

いつものフィールドはカイツブリの奇妙な鳴き声が響く。
つい先日まで雛だったようなチビも張り切って潜っている。

上空にはハリオアマツバメが飛び、湖面にはアオサギが佇む。

もう少し涼しくなったら、と思う今日この頃です。

2012年6月24日日曜日

週刊 野鳥の世界 完結

苦節二年、やっと完結を迎えた「週間 野鳥の世界」です。
当初は身近な野鳥に目が行っていたのですが、近頃はおそらく見ることはないだろう、外国の野鳥を楽しみにしていました。

索引はネットで見るものと思っていたのでですが、121号は索引・完結号と銘打って総索引がついて一安心。

図鑑とするには中途半端な感も否めませんが、別の楽しみがある野鳥百科事典として大事にしていこうと思います。

それにしても幾らお金がかかったのかは考えないでおこう(^^)

2012年5月20日日曜日

今年も石狩に春到来

昨日はいつものフィールドで、すれ違う方々がこぼすのは、鳥が入ってないね~、でした。
まぁ、私はキビタキの囀りを聞くだけで幸せ。

センダイムシクが姿を見せてくれます。
若い葉が光を優しくさせます。

近頃仕事が忙しく、早出、残業が続きます、鳥見をサボろうかと思いつつも、フィールドに出ることが疲労回復。
優しい光と植物の香り、鳥の囀りと美しい姿。
仕事で棘々とした気持ちが解けます。




ショウチュウ一杯ビィ~

昼過ぎには帰宅して、午後は体を休めつつ、大人のプラモデル。
歩く早さで飛ぶ飛行機を作って楽しんでました(^^ゞ






本日は夫婦でドライブを兼ねて、石狩浜へ。
札幌市内では聞くことの少なくなった、ヒバリの囀りが迎えてくれます。
実はヒバリ初撮り、嬉しいです。









太陽に焼かれるほど高く上がります。









ノゴマの囀りもきれいだなぁ。









ノビタキはキリっ。

まだまだ雪が解けたばかりのような石狩浜は野鳥たちが隠れる場所も少なく、観察には良いのですが、鳥たちは大変でしょう。
しかし、初夏は間近です。

ここはいつまでも変わらずにいて欲しいフィールドです。

2012年5月13日日曜日

セキレイ

ひっそりと札幌圏内でオオジシギを探すものの見つからず、本日は定山渓から朝里まで走るものの泣き声は聞こえなかった。

この時期はセキレイが幅を利かせる。
ハクセキレイは家の近辺でもよく見るのだが、以前ならよくやってきたキセキレイの姿はとんと見ない。








お久しぶり。








所で、通行止めの中山峠を走った。
無意根山登山口の辺りで通行止めになり、道は閑散、初めてみる光景である。
鳥の囀りもよく聞こえて、窓を開けて国道230号線を超スロー走行で鳥を探しながら走ることができる、異空間を楽しんだ。

2012年5月12日土曜日

強風の鳥見もおつなもの

午後から晴れ間が広がったものの風強く、温度低い鳥身を震えながら終えました。
心底手袋がほしかった。
強風のためか否か、地面を歩く姿が多く、寄せてくれます。
このカワラヒワの画像はトリミングしていますが、以下の画像は全てノートリミングです。






キビタキは数多く、アスファルトの上を歩く絵にならない姿も見ました。








フレンドリーなオオルリです。
かなり寄せてくれました、まだ成長じゃないのかな?








風で羽が乱れます。









キリリ。

寒かったものの、充実した鳥身となりました。

2012年5月6日日曜日

夏鳥入りました

長いことサボっていたわけではないのだが、なかなか撮影にまでいたらなかったり、あらためて記事にすることが少なくて時間があいてしまいました。

本日もいつものフィールドを時間をかけて歩きました。
随分と夏鳥が入りましたが、夏鳥見の連中も増殖、複数の探鳥会も重なり、大賑わいのフィールドは、午前中晴れ上がったもの風が強く、枝先に留まった野鳥を望遠レンズで狙うと枝が大きく動き視界から消えてしまいます。

確認したのはキビタキ、オオルリ、メジロ、ウグイス、センダイムシクイ、ヤブサメ、アオジ、カイツブリ、コガモ、マガモ、ヤマゲラでした。

証拠写真にもならない画像を大量生産してしまいましたが。

センダイムシクイだと思います。

このすぐ近くでキビタキも観察しましたが、ピントの合わない黄色と黒は、派手なだけに助からない画像となってしまいました。








証拠写真以下です、昨年ももどかしい画像でした、しかしオオルリは姿を見せてくれます(嬉しい)。








桜の蜜を吸うメジロやヒヨドリを楽しみながら、この北の地にも確かな春が来た喜びを感じて、今日の鳥見は終了。

おまけ。


2012年3月29日木曜日

クマゲラ当たり年

本日は今シーズン最後のスノーシューハイキング。
とある山の登り口辺りを散策していると、キョ~ンと響く鳴き声がします。

1月2月は同じ場所で恐らく同じ個体を観察しましたが、今回は以前の観察場所から10km以上離れた場所なので違う個体でしょう。
背中の羽が毛羽立ってます。
逆から撮影すると逆光で枝被りしか撮影できませんでしたが、贅沢な悩みです。






この木は下からかなりの数の食痕があるので、かなりお気に入りなのでしょう。
次回も期待できそうなので、時間を変えて枝被りしないアングルから狙ってみます。

2012年3月3日土曜日

鵡川再訪

2月26,27日と鵡川を訪ねた。
今年は太平洋側も雪が多く、初日は吹雪模様となったため鳥見は断念。
翌朝は快晴となり、まず鵡川河口に向かったのだが雪が多く河畔途中でUターンすることに。
カラスに追われるのは恐らくノスリだと思うのだが。
5羽ほどのカラスに追われていた。







木に留まったところをトリミングしてみました。







次に向かったのは、道の駅より海側に向かう原野なのだが、なにやら工事が入っている。
関係者の方に車を置かせてもらえないだろうかと相談に行くと、スペースは無いとのこと、なにやら「日本野鳥の会」からの依頼で道路を整備しているとのこと、「御理解ください」と丁寧に断られて、次訪ねる時の楽しみとした。

苫小牧に向かう。
北大演習林に冬のカワセミを期待したのだが、お目にかかることは出来なかった。

ホオジロガモを撮影していると川向こうにご婦人が三脚を立て椅子に座り何かを狙っているのか、待っているのか、話を聞くと、やはりカワセミを待って一時間ほど粘っているとのこと。

車の中に細君を残しているので、駐車場に戻りつつ下流に向かうとダイサギが居ます、レンズはカワセミを狙ったものだから150-500mmに2exのテレコンバータを取り付けているので画面からはみ出してしまいます。
小魚を咥えています。
この場所は魚が多いようです。
待てばカワセミもやってくるかもしれません。





コンデジでパチリ。
こんな近くで見るのは初めてです。







カササギを期待しながら帰路に就きましたが、現れず。
支笏湖を回りこんで、オコタンペ湖に抜ける道の辺りで、道路際に雌鹿が現れたので驚きました、後続の車を見て引き返しましたが、道に出てきたら大変な目にあうところでした。

2012年2月21日火曜日

クマゲラ再び

本日も有給休暇をとってしまって鳥見に走りました。
有給残7.5(^^)
本日は低気圧が通り過ぎているため風が強く寒いです。
たいした期待もせずに、いつものヤマガラやアカゲラを楽しんで観察して、目の前に飛び出してきたエゾリスに驚いたり。

今日は久しぶりにスノーシューを履いているので通路からどんどんそれて雪を漕いでいると、大きな音のドラミング。
お久しぶりのクマゲラです。
アリを食べているのか、カミキリムシの幼虫を探しているのか、頭を穴の中に突っ込んでは何かを食べている風情なのでアリかな?
約一時間飛ぶことなく木を移動しては中の様子を伺って、木を掘りだします。
寒さに耐えかねず、根負けして観察場所を離れました。
この時期餌を得るためには、根性の無い人間など、眼中に無しって感じです。
この個体、随分羽がきれいなので、まだ若いのでしょうね。

今週末まで待っててね。

2012年2月19日日曜日

雑誌 BIRDER デジタル版

こう寒い日が続くと鳥見に行く元気が出てきません。
今朝方は晴れ間も広がり、行く気満々だったものの、雲が広がりだすと気持ちが萎えました。
そこで、以前から懸案だった、雑誌のデジタル移行。

週間野鳥の世界は現在バインダー9冊で本棚の一段を塞ぎそうです、そして月刊誌『BIRDER』は階段に積み重ねてありますが、隔月間の『ファウラ』や『モーリー』と一緒にかなりの数に登っています。
『BE-PAL』はそろそろ処分して今後は特集を選んで購入しようかと考えています。
それでなくとも夫婦で本読みなものであちこちに書籍が溢れかえっており、今後のことを考えるとデジタル版があるものは移行しようかと考えておりましたが、手元に何も残らない不安もあり躊躇していました。
本日思い切って『BIRDER』三か月分のデジタル版を購入してみますと、まあこれはこれでよろしいのではないかと思っております。
ストレス無く読めるし、プリントも出来る、画像もきれいですし、懸案だったU-SPEAKも必要なくなりました。

一つ気になるのが、読者プレゼント応募のアンケートはがきがないことです、両面プリントアウトもページの端だけのはがき部分となると難しいでしょう(第一プリントしたもので料金受取人払いが出来るものやら)。
デジタル版アンケートを作って欲しいものです。

さて次ぎは何を移行させられるか、あくまでも新しいものには手を出さず、移行ということで考えております。

2012年2月14日火曜日

カササギ

本日、画像はなし。

勇払に遊んだのだが、車中より見つけカメラを構える前に逃げ去る輩ばかりなり。

勇払の石油コンビナート付近で電柱に止まるノスリを発見、車を停めると飛び去った。
勇払原野にてエゾシカの足跡多数、朝夕であればかなりの数を観察できるのだろうが、姿をあらわしてはくれなかった。
キタキツネは人馴れしていないしっかり者二頭、目が合うと逃げていく姿に好感を持つ。

それにしても収穫無いのは寂しいことで、苫小牧から支笏湖に抜けてトボトボと帰り道、近頃苫小牧で増えているというカササギを発見。
韓国船で密入国し、繁殖したのではないかと云う説が有力である。

支笏湖札幌間も目を皿のようにしてエゾシカ(雄)を探すのだが出会いはありませんでした、残念。

2012年1月31日火曜日

ヒレンジャクとツグミ

快晴の真駒内公園は鈴の音のようなヒレンジャクの声があちらこちらから聞こえる。
キレンジャクは見当たらず。















ギャラリーも少なく環境はよいのだが、寒い。
足先カイロを貼っているのに足が冷える。
用事があることをよいことに、そそくさと退散しようとすると、ツグミが「おいらも気にしてくれよ」ってな感じで現れた。




当分の間彼らを楽しめそうな時期である、そして彼らが少なくなってきた頃から春めいてくる。

タンチョウヅル

道東の海岸線を後にして内陸に向かう。
標茶町に入った途端、クアーとタンチョウヅルの鳴き声が聞こえる、車を停めるとそこは採餌場、タンチョウの放牧地の様相である。
一時期1000羽と報じられ、その後若干減少しているらしいが、昨年三度ほど道東を訪ねた際、労せずタンチョウを確認できたので、ある程度安定した数で推移しているようである。
標茶駅の傍で給油をしていると鳴き声が聞こえる。
鳴き声を追って探してみると釧路川の川辺に居るではないか。
住宅地である。







引いてみると、こんな感じ。

標茶駅から1kmと離れていない。
こんな人里で確認できるとは。



鶴居村の雪裡川では塒入りするタンチョウが観察できる。
本日の我が塒を何処にするか案じつつ、早朝川霧に包まれるタンチョウの絵を浮かべたのだが、この橋の上でのカメラマンの押し合いへし合い想像して移動することにする。



道の駅「阿寒、タンチョウの里」を本日の塒とする。
前日は網走駅前のビジネスホテルの看板に誘惑されて心折れたが、本日は誘惑してくれる看板もなく、フリースとダウンを着て3シーズン用のシュラフ二枚に潜り込んで、ヌクヌクと出来た。

夜明け前に起床、エンジンをかけて朝食をとっていると、真正面に日が昇る、車内の温度は急上昇し、エンジンを切っても車内は暖かくなった。

午前9時の「国際ツルセンター」の開場と共に入館したのだが、9時前から入った方々が多く驚く、そして道の駅駐車場には車が無かったので、このかたがたは関係者だろうかと思いつつも、どうも違うようだ。

白鳥がやってくるのだが、空砲で威嚇して追い払う。
お掃除をしている職員の方に聞くと、撮影者が嫌がるので追い払うとのことだが、嫌な気分になる。
籠の中のタンチョウも気分を塞がせる。




オジロワシを確認するがレンズを向けるのは私だけ、ここでは誰もタンチョウのみが観察対象のようで違和感を覚える。






しかしタンチョウに罪は無く、舞っている姿は美しい。







飛翔する姿もまた。







エゾシカの姿を求めて、遠回りをして十勝に向かったのだが、増えすぎて迷惑になっているはずの姿は皆目確認できず、唯一の心残りを次回の楽しみにして帰路に就いた。