2012年1月31日火曜日

タンチョウヅル

道東の海岸線を後にして内陸に向かう。
標茶町に入った途端、クアーとタンチョウヅルの鳴き声が聞こえる、車を停めるとそこは採餌場、タンチョウの放牧地の様相である。
一時期1000羽と報じられ、その後若干減少しているらしいが、昨年三度ほど道東を訪ねた際、労せずタンチョウを確認できたので、ある程度安定した数で推移しているようである。
標茶駅の傍で給油をしていると鳴き声が聞こえる。
鳴き声を追って探してみると釧路川の川辺に居るではないか。
住宅地である。







引いてみると、こんな感じ。

標茶駅から1kmと離れていない。
こんな人里で確認できるとは。



鶴居村の雪裡川では塒入りするタンチョウが観察できる。
本日の我が塒を何処にするか案じつつ、早朝川霧に包まれるタンチョウの絵を浮かべたのだが、この橋の上でのカメラマンの押し合いへし合い想像して移動することにする。



道の駅「阿寒、タンチョウの里」を本日の塒とする。
前日は網走駅前のビジネスホテルの看板に誘惑されて心折れたが、本日は誘惑してくれる看板もなく、フリースとダウンを着て3シーズン用のシュラフ二枚に潜り込んで、ヌクヌクと出来た。

夜明け前に起床、エンジンをかけて朝食をとっていると、真正面に日が昇る、車内の温度は急上昇し、エンジンを切っても車内は暖かくなった。

午前9時の「国際ツルセンター」の開場と共に入館したのだが、9時前から入った方々が多く驚く、そして道の駅駐車場には車が無かったので、このかたがたは関係者だろうかと思いつつも、どうも違うようだ。

白鳥がやってくるのだが、空砲で威嚇して追い払う。
お掃除をしている職員の方に聞くと、撮影者が嫌がるので追い払うとのことだが、嫌な気分になる。
籠の中のタンチョウも気分を塞がせる。




オジロワシを確認するがレンズを向けるのは私だけ、ここでは誰もタンチョウのみが観察対象のようで違和感を覚える。






しかしタンチョウに罪は無く、舞っている姿は美しい。







飛翔する姿もまた。







エゾシカの姿を求めて、遠回りをして十勝に向かったのだが、増えすぎて迷惑になっているはずの姿は皆目確認できず、唯一の心残りを次回の楽しみにして帰路に就いた。

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